週刊イエス

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ここがヘンだよキリスト教!(イエスを愛する者のブログ) ※毎週水曜日更新予定※

【疑問】クリスチャンの結婚式は何が違う?(結婚準備編)

ブログ管理人のコバヤシは最近結婚しました。そこで、結婚準備のために、実際どんなことをしたのかまとめてみました。

 

 

▼クリスチャンにとっての結婚とは?

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 ブログ筆者のコバヤシは、最近結婚した(おめでとう私! 2回目)。クリスチャン同士の結婚と聞くと「チャペルで十字架があって~」とか、「牧師が”チカイマスカ?”って言って~」とか、様々なイメージがあると思う。しかし、その「本質」はなかなか知られていないのではないだろうか。

 クリスチャンの結婚式にはどんな意味が込められているのか。具体的にどんな準備をしたのか。今回は、実際にクリスチャン同士の結婚式のために私たちがした「具体的な準備」などをまとめてみたいと思う。

 クリスチャンの「結婚の価値観」「交際のあり方」については、先週の記事を参照していただきたい。お付き合いそのものが、一番の結婚前の準備なのだ。

 なお、今回の記事は自分たちの体験に基づいた記事のため、聖書の言葉はほとんど引用していない。まぁたまにはこういうのもアリという事で、ご容赦願いたい。

 

 

▼1:結婚の準備とプロポーズ

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 クリスチャンはプロポーズを必ずしなければならないかというと、そうではない。また、いわゆる「婚約期間」が必ずなければいけないという決まりもない。以下、クリスチャンの「交際」から「婚約」まで、私たちが通った道を簡単におさらいする。

 

<婚約時に祈る>

 私の場合は、ベタに「結婚してください」というプロポーズをした。その場で、OKをもらったので、2人でこれから結婚の準備に入るにあたり、神に守りと祝福を祈った。これからの準備がよくできるように、適切にしかるべき人に連絡ができるように、結婚まで純潔が守られるように、結婚してからもお互いを大切にし、神と共に歩めるようにという趣旨の祈りを2人でした。その晩はそりゃまぁ嬉しかった。

 

<両親への報告>

 オススメとして、結婚するにあたって、それぞれの両親と挨拶はきちんとしておいた方が良い。報告は早い方が、その後の関係性の構築に役立つ。

 私の場合は、プロポーズをしたのが私の実家がある長野県だったので、そのまま即日、実家に向かい、私の両親に婚約を報告した。両親は喜んでいた。そのままその場で、北海道に在住の相手側のご両親とZOOMというオンライン会議のアプリで婚約を報告した。図らずしも、ビデオチャットで「両家顔合わせ」を行うという21世紀らしいプロポーズ・婚約の日となったのであった。

 私の個人的経験から言えば、「はじめは顔と顔で」とこだわらず、はやめにビデオチャット等で挨拶するのもひとつの手だと思う。せっっかくツールがあるのだから、それらを駆使して、「家族」としてのコミュニケーションを深めていったらいいのではないかというのが、私の意見だ。大切なのは「コミュニケーション」であって「やり方」ではない。

 

<”婚約式”はマストではない>

 日本の教会の多くは、「婚約式」という儀式をするところも多い。ただ、これは非常に日本的な文化であって、聖書に書いてある儀式ではない。知り合いの宣教師夫婦は「なぜわざわざ『婚約式』をするのか分からない」と言っていた。私の個人的な意見では、「結婚式」や「披露宴」の準備だけでも大変なのに、わざわざ「婚約式」までやらなくても良いと思う。大変じゃん。ただ、結婚式は地元でやるが、今住んでいる場所で友人たちに「お披露目」をしたいなどの理由があれば「婚約式」をやるのも良いアイディアだとは思う。

 ただ、もしイヤなのに「婚約式」を強制してくる牧師とかがいたら、ハッキリ断るようオススメする。礼拝会の最後に「僕たち婚約しました」とでも言ったらよかろう。ちなみに私たちは婚約式はやらなかった。

 

<祈ってくれている人への報告>

 先週の記事でも書いたが、私のオススメは、お付き合いが始まってから、すぐに家族や友人、そして教会の共同体への報告するというものだ。それは、もちろん祈ってもらう為である。祈ってもらっている場合、2人の関係に進展があれば、すぐに報告した方が良いと思う。祈っている側は、2人の関係が守られるように、進展があるように祈っているわけで、その進展があったのに報告をしないのは無責任と言う他ない。必ず、適切に報告するようにしよう。間違ってもfacebookのポストで知った、などないようにしたい。

 また、クリスチャンはクリスチャン同士で結婚したいと願うのが一般的である。日本は、クリスチャンが人口の1%にも満たない「超激戦区」である。同じコミュニティ内で「好きな人がかぶる」のは当たり前。しょうがないじゃん。クリスチャンが少ないんだから! しかも、厄介なことに、多くのクリスチャンがすぐに行動に移さず、「お祈り」をして様子を見る傾向にある。

 こうなると、ある問題が発生する。「知らないうちに2人が付き合っていた」とか、「知らないうちに婚約していた」なんてことがあると、その間にその人のために「祈っていた」人の時間はどうなるのだろうか。クリスチャンは超能力者ではない。誰と誰が付き合っているなど、神様はほとんどの場合、教えてくれない。相手が婚約しているのも知らずに、希望を持ってその人のために祈っているいたいけな少年少女の心はどうしてくれるのだ! きちんと報告しない不誠実さは、周りの人の人生を奪うことでもあるのだ。クリスチャンの方々は、よく肝に銘じてもらいたい。

 私たちの場合は、婚約してすぐに「家族」「メンター」「教会の共同体の仲間たち」「その他のクリスチャンの仲間たち」に報告をした。facebookのステータスも更新した。また、個人的に会った人には、お付き合いや婚約の旨を名言した。そして、結婚までの道のりについても祈ってもらうようにお願いした。

 

▼2:結婚式の目的すり合わせ

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 さて、プロポーズや家族や友人、共同体への報告が終わったら、次は「結婚式の目的のすり合わせ」である。これが意外と重要。目的によって、日にち、ロケーション、呼ぶ人数、内容がまるで変わってくるからだ。そもそも、目的によっては結婚式そのものをやらないという結論に至る場合もある。

 これはクリスチャンでなくとも重要だが、クリスチャンの場合はさらに細かくなってくる。「教会の建物(チャペル)でやりたい」のか「そうではない」かでもかなり変わってくるし、「自分たちが集っている場所で結婚式をしたい」となるのか、「別にどこでも良い」となるのか、目的によって全て変わってくる。

 私の場合は、まずこの「目的」を2人で話し合った。お互いに優先したい目的や要素を書き出し、お互いにすり合わせていった。その結果、2人の間でおおよその結論を得られたので、具体的な準備に入っていた。ちなみに、私たちの目的は以下だった。

A:2人が信じるイエスの名前が宣言される式にする

B:できるだけ多くの友人と一緒に祝う

C:参加者にリラックスして楽しんでもらう

D:2人と、僕らが信じるイエスについて知ってもらう

 

 

▼3:会場と日にちを抑える

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 目的が定まったところで、まずは会場を抑えなければいけない。目的に沿った「ハコ」を抑えるのが重要だ。私たちの目的は、A:イエスの名が宣言される、B:できるだけ大勢、C:イエスを知ってもらう、という部分が大きかったので、以下のような場所を探した。

<結婚式会場の条件>

1:東京都内であること

2:普段から「礼拝会」で使用される「教会」であること

3:できるだけ大勢、具体的には200~300人規模の人が入れるキャパシティがあること

4:駅チカであること(→リラックスにつながる)

5:なるべく安いところ(→目的とは別に単純にカネがないから)

 

 1については、2人が東京在住であり、友人の多くが関東圏に住んでいることから当然の成り行きだった。2は、イエスを知ってもらうためには、まずは会場の雰囲気が重要であると考えたから。3は、次の項目の「呼ぶ人のリスト」とも同時並行で勧めたが、おおよそその程度の人数を呼びたいという話になったために、MAX300人規模の会場を探したから。4については、呼びたいゲストの中に、高齢の方も一定数いたことと、親戚関係が遠方から来るため、駅から近い方が望ましかったからだった。5については若い2人の経済力が理由だった。

 このように、目的が定まっていると、場所も決めやすい。下見を何回もするカップルもいると聞くが、私たちは条件に当てはまる場所が少なかったというのもあり、場所はほぼ即決だった。

 しかし、結婚式会場が教会のため、披露宴は別会場で行う必要があった。このため、披露宴会場も別途探さねばならなかった。これも、目的が固まっていたので、結婚式会場に近く、また条件に当てはまる会場は自然と限られたので、1ヶ所のみ下見をして、その場所に決めた。

 場所が決まれば、次はその会場との日程調整になる。会場が空いていなければ使えないので、自然と会場との相談になる。私たちが準備を始めたのは7月末だった。挙式や披露宴の準備には4~6ヶ月ほどかかるだろうと見越したので、12~2月の間で会場が空いている日程と、家族の日程などを加味した上で日付を1月に設定した。

 日程についてクリスチャン特有の点を挙げるとすれば、日曜日は多くのクリスチャンが「礼拝会」があるため、土曜日に開催する場合が多い。ご多分に漏れず、私たちも土曜日に挙式・披露宴を行った。

 

 ひとつ、「教会側」の対応が民間ではありえないほど粗雑なのが残念かつ厄介な点だ。当初、12月に予約する予定だったが、一旦OKしていた教会側が急にキャンセルしてきた。また、教会側の反応がなかなか鈍く、1週間以上メールの返事がないこともザラだった。そのため、披露宴会場の「保証金」の支払期限に間に合わなかった。クリスチャンの方に伝えておきたいが、「教会」を会場にする場合、かなりの確率で教会側とのやり取りに苦労するだろう。この点については最後の章でまとめる。

 ちなみに、私たちの場合は数百万円単位のお金を保証金として披露宴会場に支払う必要があった。何とか苦労してお金を工面したのだが、実際に下見で顔と顔を合わせて打ち合わせをした結果、なんと保証金なしでOKという話になった。これは、経済的にかなり助かった。読者の方も電話してダメな場合も、実際に打ち合わせをするとOKの場合もあるので参考にしていただきたい。

 ちなみに、私たちは結婚式・披露宴を全て「手作り」で行った。いわゆる「ウェディングプランナー」を挟まずに、プログラムなどを自分たちで決めたというものだった。これについては詳しく別記事を書く。

 なお、私たちの場合は「二次会」も行った。こちらも、人数がかなり大規模だったために、自然と会場は限られてきたので、決めるのは容易だった。二次会会場は、二次会専門のお店で、スタッフの方がかなり手慣れていたので、準備が結婚式や披露宴に比べて準備がかなり楽だった。専門の会場は、やはり慣れているなと感じた。

 

 

▼4:呼ぶ人のリストを作る

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 結婚式・披露宴会場や日程が定まったら、次は「ゲストリストの作成」に入る。

 私たちは、まず思いつく限りの呼びたい人のリストを作った。2人で合計すると500人以上になってしまったので、泣く泣く選定作業に入った。これが一番辛かった。そもそも、呼びたいと思う時点で大切な友人なわけで、呼ばないという選択肢などない。しかし、現実問題、会場のキャパシティの問題があるので、どうしても削らなければならない。何か理由を作って、削って、削って、削る作業に入った。これがある意味一番辛い作業だった。 

 しかし、削るといっても呼びたい大切な友達を、削り切るのは困難だった。そこで、私たち2人が考えた「解決方法」は、二次会を開催し、呼びたい500人を披露宴に300人、二次会に200人といった形で分割するというものだった。これは案外、いいアイディアで、結果としてほぼリストに上げた方は招待できた。

 この際、参考になったのは、義姉のアドバイスだった。「結婚式は、招待した人のおおよそ10%が欠席するのが相場」というのが、彼女の助言だった。その通り、最初に招待状を送った人のうち、約10%の人が何らかの事情で欠席のお返事をいただいた。もし、これから結婚式・披露宴の準備をする方がいらっしゃれば、参考にしていただきたい。

 また、出席という返事が来た人の中でも、おおよそ5%ぐらいは様々な事情(※私たちの場合は、急な葬式、入院、インフルエンザ等)で突然来れなくなった。なので、実際に集まれる人は「最初に招待した人」×「0.90~0.85」(90~85%)ぐらいだろう。ご参考まで。

 ちなみに後述するが、私たちは招待者リストをgoogle driveで管理し、2人の間でリアルタイムに誰が返事をしていて、誰が返事をしていないか、出席は誰か、欠席は誰かなど逐一確認できるようにした。また、招待者が披露宴300人、二次会200人と多かったため、招待状は紙ではなく、オンラインのサービスを使用した。

 

 

▼5:予算、コンテンツのブレーンストーミング

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 目的→会場→日程が決まったら、次は「予算」を作る必要がある。正直、「目的」や「会場決め」の時点で、ざっくりとした予算は計算しておく必要がある。なぜなら、会場代が一番予算に関わってくるからだ。手元に100万円しかないのに、1000万円の会場は予約できない。実は、予算は目的が固まったらある程度は考えておく必要がある。

 さて、会場が決まったら具体的な予算立てに入る。必要なものを、頭からリストアップしていく。このとき、往々にして予定よりお金はかかるものなので、支出を多めに考えて計算するのがオススメだ。私の場合は、最終的に当初の想定より40万円ほど多くの支出があった。予算を早めに立てて、そこから逸脱しないように気をつけながら、計画を立てて、物品を購入したりもしていた。

 

 予算と同時並行で、結婚式や披露宴の「コンテンツ」も考えていく。まず、2人でざっくりと「やりたいこと」をリストアップしていった。「絶対やりたい」「できればやりたい」「やりたいけどそこまででもない」の3つの優先順序に分けて考えた。そのリストと予算をにらめっこして、何が現実的にできるか考えていった。

 この際、僕は苦手なエクセル(正確にはナンバーズ)で予算表を作り、google driveで妻とシェアした。リストなどは全てgoogle driveにまとめ、実務的なものはLINEのノート機能を使ってコミュニケーションをはかっていた。

 ここで、クリスチャンならではの部分として考えるコンテンツがいくつかある。ひとつは、挙式で行う「聖書の話」(説教)だ。牧師に依頼する前に、聖書のどの部分から、おおよそどのような内容を語ってもらうか考える必要がある

 また、一般的な結婚式では「~することを誓いますか?」などという問いかけに対し、「誓います」と言うが、クリスチャンの結婚式では違う場合もある。私たちは、イエスが「誓うな」と言っている事実を重く受け止め、「誓い」は行わず、2人がそれぞれ決意を述べる「宣言」とした(※ただし新郎の私がノリで「誓います」と言ってしまうというハプニングもあった笑)。

 また、私たち2人は、イエスの名前を宣言することを挙式や披露宴の目的のひとつとしていた。そのため、神をたたえる「賛美の歌」も必ずやろうと思っていた。このため、賛美の歌の曲目や、実際に誰に演奏をお願いするかなども考える必要があった。また、披露宴の中で、何か印象に残るようなクリスチャン的なセレモニーをしたいと考えた。そこで、夫婦がお互いに仕え合うという姿勢を示すために「洗足式」という、お互いに足を洗い合う儀式をすると決めた。結果的に「印象的だった」というフィードバックをたくさんもらったので、嬉しい限りである。他にもパンを食べ、ぶどうジュース(ワイン)を飲む聖餐式をやるカップルもいると聞く。

 

 オススメとしては、「お付き合い」が始まった頃から、お互いにできる限り貯金をすることだ。私たちは、これを若干疎かにしてしまったため、多少の口論に発展してしまったこともあった。また、コンテンツもできる限り早めに2人で話し合い、優先順序をつけて固めるのが大事だ。コンテンツが決まらないと、お手伝いの依頼もできないし、物品の用意もできない。内容は早めに決めてしまおう。

 

 

▼6:お手伝いしてくれる人に依頼

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 コンテンツが固まったら、お手伝いしてくれる人に依頼を始める。私たちは「手作り」だったというのもあり、多くの人にお手伝いを依頼した。ざっくりだが以下である。

【お手伝いをお願いした内容】

<結婚式>

・司式、司会

・会場責任者

・アナウンス係

・案内係

・受付

・親族案内、親族部屋準備

・花嫁介添

・カメラマン、ビデオカメラマン

・音響、音響セット係

・賛美チーム(ボーカル、ギタリスト、ピアニスト、パーカッショニスト、ヴァイオリニスト)

・飾り付け準備係

<披露宴>

・司会、全体統括

・会場責任者、総合幹事

・飾り付け係

・新郎新婦介添係

・受付

・親族案内、親族受付

・テーブル、引き出物準備係

・マイクアシスタント

・カメラマン、ビデオカメラマン

・賛美チーム

・音響チーム

・動画作成係

・動画再生係

・片付けチーム

・余興演奏者

 <二次会>

・司会、幹事

・アシスタント幹事

・受付

・ドアオープン係

・音響、映像係

・余興演奏者

・クイズ係

  以上、様々な役割をお願いした。ゲストの数も多かったため、受付の人数も通常2人でやったりするところを、6人でお願いしたりした。今数えると、のべ60名以上にお手伝いいただいた。多くの友人の協力がなければ、できない式、披露宴、そして二次会だった。

 私のオススメとしては、早いうちにお手伝いを依頼しておくことだ。そして、LINEグループを作るなどして、定期的に情報をアップデートしたらよい。依頼された側は、「どういう格好で」「何時にどこに集まり」「何を準備すればよいか」「何を持っていけばよいか」「当日なにをするのか」というのを知りたい。なので、早めにそういった情報をアップデートすれば、依頼された人たちも安心できるだろう。

 

 

▼7:必要な備品を準備する

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 コンテンツが固まり、お手伝いしてくれる人たちへの依頼が一段落したら、必要な備品の準備に入る。これが大変だ。イメージしても、必要なものがどんどん出てくる。以下、私たちが準備したものを挙げてみよう。

<結婚式>

・受付の飾り

・受付で使う名簿やペンなど

・プロフィールパンフレット

・お祝いを入れる紙袋

・ウェルカムボード(似顔絵)

・ウェルカムボードを立てるイーゼル

・BGMのCD

・音響機材(マイク、マイクスタンド、スピーカー、譜面台等)

・親族控え室のお茶など

ダンボール、養生テープなど

・中央にしくための白い布

・フラワーガールのお花とカゴ

リングピロー

・ブーケ

・ブーケスタンド

<披露宴>

・受付の飾り

・受付で使う名簿やペンなど

・会費のお釣り(大量!)

・プロフィールパンフレット余り

・席次表

・お祝い、会費を入れる紙袋やミニ金庫

・ウェルカムボードを立てるイーゼル

・BGMのCD

・音響機材(マイク、マイクスタンド、スピーカー、譜面台等)

・引き出物(これが大量にあった!!!)

・引き出物の紙袋

・インスタグラム的なボードとプロップ

・展示の飾りや写真

ダンボール、養生テープなど

・映像を流すためのパソコン

・BGMを流すためのiPad

HDMIケーブル

・ウェディングケーキ

・メインテーブルのお花

<二次会>

・受付の飾り

・受付で使う名簿やペン

・会費のお釣り(大量!)

・お祝い、会費を入れる紙袋やミニ金庫

・ウェルカムボードを立てるイーゼル

・BGMのCD

・プチギフト(大量!)

・余興の景品目録(便利!)

・展示の飾りや写真

ダンボール、養生テープなど

・映像を流すためのパソコン

・BGMを流すためのiPad

HDMIケーブル

  ざっとだが以上だ。いくつか、物品を揃える上で大切なポイントをまとめる。

 

<必ずリストを作る!>

 備品を揃える上で、やはりリストの作成はマストだ。何が購入済で、何が未購入なのか一覧がないと、混乱してしまう。不必要なものの購入も防げる。いくらかかったか書いておけば、予算管理も簡単だ。私は、購入済みのものはマルをつけ、値段も横に書いて予算管理をした。

 

<引き出物を自分で揃えるのは大変>

 私たちは、ウエディングプランナーを挟まない、いわゆる「手作り」で結婚式や披露宴を準備した。それゆえ、引き出物は自分たちで揃えて、持っていく必要があった。300名分の引き出物は、大きなダンボール箱がざっと10~15箱ぐらいあっただろうか。かなりの量だった。それを前日に搬入し、自分たちで紙袋に入れて、セッティングをした。前日に、多くの友人が搬入やセッティングを手伝ってくれなければ、できなかったであろう。「手作り」を検討している方は、この「引き出物」の作業はとても大変なので、早めの着手をオススメする。

 また、当然だが、物品を会場に運び込めるのは早くても前日ぐらいなので、それまでは自宅に保管しておく必要がある。食品などは、管理できる部屋があるのが大前提だ。私も、しばらくダンボールだらけの部屋で過ごしていたのであった。

 

<パンフレットや席次表の作成はお早めに>

 その他、大変だったのはプロフィールパンフレット席次表の作成だった。

 私たちはパワーポイントなどで、自分たちでデータを作成し、「ラクスル」というサービスを通じてパンフレットや席次表を作った。完成品は、色や文字の配置などが、自分たちのイメージと違う場合があるので、大量に発注する前に、まずは数部試作品を発注するのがオススメだ。

 納期が迫れば迫るほど、金額も上がってくるので、できれば数ヶ月前から準備をしたい。私たちは、挙式が1月だったので、パンフレットは11月中の完成を、席次表は出欠が出揃う12月中の完成を目指して発注した。どれも自分たちで作成したので、かなり大変だった。特に300人分の席次表は骨が折れる作業だった(※ほとんど妻がやってくれたのだが・・・)が、やって良かった作業だったと思う。

 

<音響関係の確認はしっかりと!>

 パーティーで大切なのは、音響関係がスムーズにいくかという点である。クリスチャンの挙式では、音楽の演奏がつきものだ。会場の音響システムがどうなっているか、必要な備品は何か、しっかりと確認しておく必要がある。私の場合は、私が音響の知識がほどんどなかったため、詳しい友人に頼り切りだった。彼には大きな助けをいただいた。感謝しかない。

 映像の音声がきちっと出力できるか。BGMを流す環境は整っているか。プロジェクターのケーブル、電源は確保できているか。マイクの本数は足りているか。ケーブルの端子は適合しているか。MacWindowsの互換性は問題ないか等、細かいがあらかじめしっかり確認しておく必要がある。特に、「動画の音が出ない!」というのはありがちなトラブルなので、しっかり音声の出力方法を会場側と打ち合わせておく必要がある。

 

<物品の引き継ぎはしっかりと>

 挙式会場と披露宴会場が同じ場所であれば、あまり気にしなくても良いかもしれないが、会場が違う場合は「物品の引き継ぎ」に注意が必要だ。誰が責任を持って、物品を次の会場に引き継ぐかを確認しておかないと、物品が放置されたままになってしまう。友人は、あろうことか受付で渡すはずの「お車代」が、挙式会場から披露宴会場に移動する際にどこかに紛失してしまい、とても困ったそうだ。誰が責任を持って物品を移動するのか、明確化しておく必要がある。二次会がある場合も同様に注意が必要だ。

 また、お金の管理方法はしっかり決めておく必要がある。ミニ金庫や紙袋、スーツケースなどを用意し、紛失しないように誰がどういう方法で管理するか決めておこう。

 

 

▼8:最後まで会場、スタッフと調整

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 会場が決まり、ゲストの出欠が出揃いはじめ、お手伝いも依頼し、物品も揃った。だんだんと形になってきた。これからは、会場、スタッフとの細かな調整に入っていく。

 私の何よりのオススメは、「メールではなく、電話でやりとりをする」というものだ。メールだと、返信を待たなければならない。電話であれば、その場で何往復もやり取りができ、確認が一気に進む。メールは、あくまでも何かのファイルを送る時や、電話がどうしてもつながらなかった時の手段としよう。できれば、顔と顔を合わせて会うのがベストだ。

 また、「どうなっているかよく分からない」という点は、早めの確認をオススメする。分からないまま進んでいき、直前になって「やっぱりダメです」となるのが、一番怖い。音響はどうなっているのか。支払いは。事前搬入は可能か。当日の入り時間は。撤収時間は。追加料金はかかるか等、確認は早めにしておこう。

 できれば、下見も早めに行った方が良い。会場スタッフや幹事をお願いする友人らとも、できれば直接会って話し合うのが大切だ。資料も手渡しできるし、一石二鳥である。また、当たり前だが、メールでファイルを送る際は、「PDF」で送るのをオススメする。

 また、状況において、プログラムや席次の微修正が必ず発生する。これは、式の当日まで最後の最後まで調整が続く。一度決めたものにこだわらず、状況に応じて柔軟に対応する必要がある。

 

 

▼9:当日は楽しむ!

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 当日は本人たちが楽しむのが一番! 細かいことにこだわらず、2人がニコニコしていれば、どんなトラブルもへっちゃら・・・のはず! 以上!

 

▼おまけ:こんなところに注意

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 クリスチャンの結婚式・披露宴で「教会」(の建物)を使うというケースはよくあると思う。実は、この「教会」が実に厄介なのである!

 自分が普段から集っている教会のコミュニティであれば、スタッフとも気心が知れているので、ある程度コミュニケーションは取れるだろう。問題は、普段から知らない教会(の建物)を借りる場合である(※以下、いわゆる「教会」を、カギカッコつきで「教会」と表現する。この場合、共同体たる教会ではなく、組織や建物としての「教会」を指す)。

 以下、私が「ありえない!」と思った「教会」の対応を軽くまとめる。いわゆる「式場」ではない「教会」を利用検討されている読者のみなさんは、ご注意願いたい。

 

A:連絡が遅い・連絡が取れない

 基本的に「教会」は、レスポンスが遅い。私が借りた教会は、一度電話をしてつながったのだが、まず「担当者が不在」というお役所的な言いぶりで連絡が取れなかった。後日電話をすると繋がったが、「希望日をメールしてくれ」とのこと。メールをしても、数週間返事がない。そこで、もう一度電話をすると「ああ、そのことですか・・・」といったリアクションをされ、開いた口が塞がらなかった。

 

B:一度OKした日にちをキャンセル

 なんとか連絡を取り、「いつがいいですか?」と聞かれたので、「教会側」の会堂貸し出し可能な日にちを聞いた。いくつか候補をもらったので、その日程の中で家族と調整をした。母の仕事があったのでそれを別日に動かしてもらって、何とか日にちを確保した。その日を希望しますと打ち返した。私たちは、すっかりその日に挙式をするつもりでいた。

 すると、しばらく経った後、「教会側」から、「その日は貸し出しができない」という連絡があった。候補日を出してきたのは、「教会側」であるにも関わらず、一方的なキャンセル。私は、怒りを覚えた。ありえない対応だった。理由を聞いても、「貸し出しはできません」の一点張り。せめて事情を説明して、謝罪するなどしてほしかった。

 仕方がないので、家族には平謝りし、別の日に挙式をすることに決めた。この時点で、組織の対応としてはかなりお粗末なものだなと感じた。

 

C:当日の担当者が高圧的

 当日、会場に集まった。普通、こういう時は施設のスタッフに一言あいさつするのが筋なので、インターホンを押して「おはようございます。今日はよろしくお願いします」とあいさつをした。ここで、普通の人間であれば「おはようございます」なり、「どうぞよろしく」などと返事をするだろう。しかし、この「教会」スタッフは「何か用ですか?」と聞いてきたのだ。「まだ貸し出しの時間になってませんけど」と言うのだ。これには呆れて物も言えなかった。

 結局、そのスタッフは1日高圧的な態度で、あいさつもしない、目も合わせない、1月の寒い中、時間が来るまで扉を開けない等々、、、私としては対応にあたってくれた友人に嫌な思いをさせてしまったのが残念でならなかった。「教会」の人間の対応がこれかと思い、ガッカリした。

 

D:説明にない追加料金を取ってきた

 当日、会計をしようとすると、聞いていたよりも高い金額を請求されていた。内訳を聞いてみると、「教会」の備品を触っていた人がいたから、だという。私は少し呆れてしまった。事前に何の説明もなかったのだ。料金が発生するのであれば、事前の説明が必要ではないのか。ただ、「触ったから課金します」なんて、今どきなんていう悪徳商法だ!

 一応、会計時に「そんな、説明もなしに(数万円単位)追加料金を取るっていうのはいかがなものですか」と言ってはみたものの「いえ、ルールなんで。ちゃんと目視で確認したんで」「あんたたち、さんざん触っていたでしょう! この目で見たんですからね!」と言われて、もはや私はこの「教会」というものに呆れ果て、何も言えなかった。「本気かこいつら・・・」と思いながら、お金を払って出ていったのであった。

 

E:当日の朝にゲストにパンフレットを折らせる

 これは私ではなく、友人の結婚式での体験である。私は受付を依頼されていたので、予定より早い時間に会場に到着した。すると、「教会」のスタッフが大量の紙を抱えて、それを私の目の前の受付台にドンッと置いた。「これ、プログラムなんで、折ってください!」と言って、どこかに行ってしまった。「えっ、これ俺たちが折るの?」と思ったが、仕方がない。紙に手を触れると、ほんのり暖かった。今さっき印刷してきやがったな。受付開始の15分前だった。これが、「教会」の対応である。

 

 

・・・いかがだろうか。およそブライダルの常識からすれば、考えられないことばかりだろう。しかし、これがキリスト教の「教会」の現実である。原因は様々だが、最たるものは人材不足であろう。世間ではありえない対応を、「教会」の内部では許され続け、スタッフがスポイルされているのだと思う。常識が分からない、閉ざされた世界に生き続けると、こうなってしまうのだろうと感じた。

 挙式を受け付ける「教会」の多くは、「イエスの素晴らしさを知ってほしい」という思いでやっているのだという。だったら尚更、しっかりとした対応をしなければいけないのではないか。正直、クリスチャンでなかったら、もう二度と「教会」に来たくないと思うような粗雑な対応だった。こればかりは、褒めるわけにはいかない。同じクリスチャンとして残念でならない。

 もし、キリスト教の「教会」での挙式を検討している方がいらっしゃるのであれば、もしかするとこのような雑な対応をされて、嫌な思いをするかもしれない。残念だが、それが日本の「教会」の現実だ。願わくば、日本の「教会」がもっと心が広くなって、「来てよかったな」「選んでよかったな」と思われるような対応をしてほしいものである。

 

※次回は結婚式編ラスト!” おすすめのアレコレ10選!+「手作り」とは? 乞うご期待!

 

(了)

 

このブログの筆者の小林拓馬は、現在、完全オンラインのプロテスタント教会クラウドチャーチ」の牧仕として活動しています。

www.cloudchurch-japan.com

 

◆小林は、Podcast&YouTube「まったり聖書ラボ」でも発信中!

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