週刊イエス

ここがヘンだよキリスト教!(イエスを愛する者のブログ) ※毎週水曜日更新予定※

【就活イエスNo.5】「思い返せば全てが益」沼田芳斗@大手建設会社

「就活イエス」は、

エスを信じる人たちの、

「就活」「働き方」に迫っていくインタビュー記事です。

シリーズ第5弾は、沼田芳斗さん!

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Profile

名前:沼田芳斗(Yoshito Numata)

生まれ:1992年

出身:埼玉県所沢市

最終学歴:早稲田大学法学部卒業

職業:大手建設会社

 

f:id:jios100:20180905032057j:plain よろしくおねがいします。

f:id:jios100:20180930222458j:plain よろしく。あれ? 顔変わった? 

f:id:jios100:20180905032057j:plain 今週からこの顔でいきます。

 f:id:jios100:20180930222458j:plain 前の方が良かっ・・・

f:id:jios100:20180905032057j:plain ヨッシー("よしと"、なのでヨッシー)は、大学のサークルの同期であり、盟友なので知ってることも多いですが、改めて色々聞かせてね。

f:id:jios100:20180930222458j:plain こちらこそ(めっちゃかぶせてきたな)。

f:id:jios100:20180905032057j:plain 今の仕事はどんな感じ?

f:id:jios100:20180930222458j:plain 今は、大手建設会社で、事務系社員として、銀座で商業施設の建設のプロジェクトに携わっているよ。

f:id:jios100:20180905032057j:plain 銀座の商業施設・・・なんかシャレオツな響き・・・具体的には、どういうことをやるの?

f:id:jios100:20180930222458j:plain いつも人に説明する時に悩むんだけどね(笑)、僕の役目は大きく分けて3つかな。「人事」「総務」「経理この3つ。

f:id:jios100:20180905032057j:plain ほーー。マルチタスクゥ(適当)。「人事」とかって、例えばどんなこと?

 f:id:jios100:20180930222458j:plain 例えば、労務管理をしたり、組織の中で、人材をどのように配置するかを所長と一緒に計画して、不足すれば人事部に相談すること。これが「人事」

「総務」は、事故が発生した時の対応。施主や近隣住民、監督署などとの渉外対応。文書を作ったりとか。いわゆるコンプライアンス管理の側面が主かな。

経理は文字通りで、部門経費の計算だったり、請求書の査定や見積書の作成などなど。お金関係がニガテだから、これが一番大変・・・(笑)

f:id:jios100:20180905032057j:plain うっひょーー。どれも僕にはできなそうなことばかり・・・。ヨッシーは学生時代から仕事人だったからね。なんか聞いて納得。

 f:id:jios100:20180930222458j:plain 建築現場って中小企業みたいな規模だからね。所長が社長みたいなポジションだとしたら、僕が人事部長+総務部長+経理部長って例えたら分かりやすいかな。

f:id:jios100:20180905032057j:plain すごすぎ。

f:id:jios100:20180930222458j:plain それに加えて、現場も8時の朝礼から参加して、1日2回は現場に行って確認しているよ。大きいプロジェクトを任せてもらえてるって感じるかな。 

f:id:jios100:20180905032057j:plain ちょっと順番に色々聞かせてください。

 

 

▼イエスとの出会い ~挫折の先にあった恵み~ 

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↑中学の時は全日本チームのメンバーだった。

f:id:jios100:20180905032057j:plain イエスを信じるキッカケは何だったの?

f:id:jios100:20180930222458j:plain 元々、うちの母親は江戸時代から続いているクリスチャンの家系なんだよね。僕で7代目。だから、小さい頃は教会に通ったことはあったけど、小学校4年生で野球をはじめてからは、ほとんど教会は行ってなかった。

 f:id:jios100:20180905032057j:plain 確かに、大学の最初の頃はKGK(キリスト教のサークル)にも来ていなかったよね 。

f:id:jios100:20180930222458j:plain そう。信じるキッカケは大学2年生のとき。ひいばあちゃんの代から通っている教会が所属している、日本基督教団っていう団体で、毎年お盆の季節に中高生向けのキャンプがあったんだよね。中高時代何回か参加したことがあって、その年たまたま大学生でも参加OKだったから、懐かしさもあって、参加してみたんだよね。

f:id:jios100:20180905032057j:plain ノスタルジ〜。

f:id:jios100:20180930222458j:plain その夜、キャンプファイヤーの火を囲んで、みんなで自由に証(<あかし>神がどのように人生の中で働いてくれたのかを話すこと)をする時間があって。最初はみんな引っ込み思案で、誰も話始めなかったんだけど、そこで小学6年生の男の子が、サッと手を挙げて語り始めたんだよね。

f:id:jios100:20180905032057j:plain おお。どういう内容だったの?

 f:id:jios100:20180930222458j:plain その子は、自分は潔癖症で苦しんでいるっていう話をしてくれた。電車のつり革もつかめない、学校でも他の子に触れただけで具合が悪くなるレベルの潔癖症そのせいで妹が生まれた時も、かわいいと思うのに、抱っこもできなかった。今でも触れることができないって、辛い思いをしていた。彼はそんな自分に悩んでいたんだけど、「それでも、僕を受け入れてくれたのはイエスさまだったんです」と話していたんだよね。それがすごく印象的で。それを皮切りに、どんどんみんなが自分のストーリーを語りだしたんだ。それで、ふと「自分の人生にも、神様って働かれていたんだろうか」って考えたんだよね。

f:id:jios100:20180905032057j:plain 実際、神様はヨッシーの人生に働いていた。

f:id:jios100:20180930222458j:plain そう。特に、高校生の頃を思い出して。父親が中学で野球部の顧問をしていたっていう影響もあって、小さい頃から野球を始めたんだよね。中学の時は県の選抜チームで全国大会連覇も経験したよ。レギュラーじゃなかったけど(笑)。その時の監督が父親だったんだよね。

f:id:jios100:20180905032057j:plain すげぇ。全国制覇で父ちゃんを胴上げなんて原辰徳もやったことないよ多分。

f:id:jios100:20180930222458j:plain だけど、それでぶっちゃけ野球に対するモチベーションがなんとなく冷めちゃってね。それでも高校は野球部に入ったんだけど、1年生の秋に肩をケガしちゃって。

f:id:jios100:20180905032057j:plain ええっ、選手生命・・・

f:id:jios100:20180930222458j:plain もう全力で野球はできないレベル。そんなモチベーションでやっていたから、仲間との関係も悪くなっちゃったんだよね。しかも、学校の授業もついていけなくて、成績もどんどん落ちていって。もうこのまま人生どうなるんだろうと不安で、不安で、仕方なくて。母親に相談してみたら、「祈ってみたら?」って言われて。

 f:id:jios100:20180905032057j:plain それで、祈ってみたんだ。

f:id:jios100:20180930222458j:plain そう。もう野球部を続けるかどうか、初めて真剣に毎晩祈ったんだよ。2週間くらい。祈る中で、なんとなく、部活を辞める方に気持ちが傾いていったんだよね。そうしたら、急に野球部の部長の先生に呼び出されて。「プレーもできずに、このまま本当に部活を続ける意味はあるのか? お前の人生にとって、今辞めるのは、決して悪いことじゃないと思う」と、先生に諭されたんだよね。

f:id:jios100:20180905032057j:plain なんていうタイミング。

f:id:jios100:20180930222458j:plain 本当に信じられないくらいのタイミングだった。普段はそんなこという人じゃないのに(笑)。結局、それがキッカケになって、野球部は2年の夏で辞めたんだ。その時は神様が働いたとは真剣に考えなかったんだけど、そのキャンプファイヤーの時に、高校時代祈っていたことを思い出して。「ああ、神様って僕の人生の中で確かに働かれていたんだ」って思ったんだよね。その後、聖書を読んでいたら、こんなところを見つけて。 

f:id:jios100:20180905032057j:plain どこどこ?

 f:id:jios100:20180930222458j:plain エレミヤの箇所だね。

 

わたしは、あなたたちのために立てた計画をよく心に留めている、と主は言われる。それは平和の計画であって、災いの計画ではない。将来と希望を与えるものである。そのとき、あなたたちがわたしを呼び、来てわたしに祈り求めるなら、わたしは聞く。わたしを尋ね求めるならば見いだし、心を尽くしてわたしを求めるなら、わたしに出会うであろう、と主は言われる。

エレミヤ書 29:11~14)<新共同訳>

 

f:id:jios100:20180930222458j:plain ここを読んだ時に、「ああ、僕の人生の中の辛いことも、全て神様の希望を与えるものだったんだ」と気がついたんだよね。「わたしを求めるなら、わたしに出会うであろう」と書いてある。ああ、きっと神様はいつも僕の人生の中にいたのに、「宗教だから」と目を背けて、神様のことを知るのを拒否したたじゃん、って気がついたんだよね。だから、「まずは神様のことを知るところから始めたい」と思って、それで教会にまた通ってみた。それが信じたキッカケかなぁ。 

f:id:jios100:20180905032057j:plain なるほど。教会は久しぶりに行ってどうだった?

f:id:jios100:20180930222458j:plain やっぱり、みんなが「久しぶり!」って感じで受け入れてくれたのは嬉しかったな。牧師からは、「洗礼準備コースを受けて、まずは半年くらい神様について学ぶ時間をとろう」と言われて。本当に信じたい気持ちがなければ続けるし、なければすぐに辞めるだろうと腹をくくった。それで、なんとか半年続いて、次の年のイースターに洗礼を受けたよ。

 

 

▼就職活動の視点 〜ものづくりがしたい〜

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 ↑ゼミでは幹事長をつとめた。

f:id:jios100:20180905032057j:plain 大学は法学部だったけど、最初は法律の分野で働こうと思ってたの?

f:id:jios100:20180930222458j:plain いや、全然。野球部の頃は夜も疲れてすぐ寝ちゃって、勉強は全然できなかった。だけど、野球部を辞めてからは頑張って、かなり成績が上がったんだよね。それで、早稲田大学に行きたいなぁと思って。早稲田の学部をたくさん受けて、受かった学部の中で一番難しいとされていた法学部に決めたっていう。

f:id:jios100:20180905032057j:plain ナルホド・・・。就活する前に、「この分野で働きたい!」っていう考えはあった?

f:id:jios100:20180930222458j:plain それが全くなかったんだよね。父親が教員だから、教職もいいなと思っていた。だけど、教職課程は取らなかったから、もし教員になるならもう数年、大学に残らなきゃいけない。だから3つの選択肢があるなと思った。

f:id:jios100:20180905032057j:plain ほほう。3つとは?

f:id:jios100:20180930222458j:plain 1つ目は、就職活動をして就職する。

2つ目は、教職課程をやって教員になる。

3つ目が、例えば牧師や宣教師になるとか、クリスチャンの世界の仕事をする。

 f:id:jios100:20180905032057j:plain 段階なんだね。僕もそんな感じだったなぁ。

 f:id:jios100:20180930222458j:plain そう。この3つを順番にやっていこうと。もし、就活がダメだったら、神様がそういう方向に導いているんだと思って、1つ1つ目の前のことを全力でやることにした。神様に「もし神の計画なら受からせてください。でも、もし違うのであれば落としてください」と本気で祈っていたよ。 

f:id:jios100:20180905032057j:plain おおお。神様の道が一番だと思えるからこそできる祈りだね。分野は絞っていなかったんだ?

 f:id:jios100:20180930222458j:plain うん。全く絞っていなかった。「業界地図」でいう「業界ベスト3」に入る会社は、ほとんど説明会には行ったよ。今働いている建設業界以外にも、不動産(デベロッパー)や商社、メーカー、金融の会社も一通りは見たかな。そこでピンと来たら、受験の準備をしたし、合わないなと思ったら辞めた。

f:id:jios100:20180905032057j:plain 最終的に建設業界に決めた理由は何なの?

 f:id:jios100:20180930222458j:plain 自己分析を突き詰める中で、自分はやっぱり「ものづくり」が好きなんだって気がついたんだよね。昔から、「レゴ」とか、頭の中のものを形にするとか、図画工作が好きだったっていうのもある。あとは、サービスとか、目に見えないものに携わるより、実際に存在していて、目に見える「もの」に携わる方が、自分が辛い時でもやりがいを感じて踏ん張れる、と思ったんだよね。

f:id:jios100:20180905032057j:plain ナルホド。ものづくりね・・・。僕の働いているテレビ会社も番組やニュースを作る、「ものづくり」とかよくい言うなぁ。

 f:id:jios100:20180930222458j:plain 就活を進める中で、ものづくりはものづくりでも、小さいものより、ちょっとスケール大きいものをやりたいなっていう考えがだんだん出てきたんだよね。だから、色々見る中で、最終的には、街全体を作る「不動産会社」、いわゆる「デベロッパー」か、実際にそこに建物を建てる「建設会社」、いわゆる「ゼネコン」か、どっちの分野で働きたいと思った。

f:id:jios100:20180905032057j:plain ゼネコンを選んだ決め手は?

 f:id:jios100:20180930222458j:plain 「不動産会社・デベロッパー」は、街づくりの計画を立てたり、用地をゲットしたり、建物を管理、運用する仕事なのね。対して、「建設会社・ゼネコン」は、実際にその建物を建てる仕事。どっちが「ものづくり」かなって考えた時に、やっぱり実際に建てる方かなって。それで決めた。もちろん、デベロッパーも、ものづくりではあるんだけどね。

f:id:jios100:20180905032057j:plain ナルホドわかりやすい。今の会社のどういうところに惹かれたの?

 f:id:jios100:20180930222458j:plain 実際に働いている先輩の話を聞いたのが決め手かな。実際に働いている人の話を聞いてみたかったのと、現場を見てみたかったから、会社説明会で知り合った現役の社員の人に「現場を見せてください」って連絡したんだよね。そしたら、返事が来て、「この日なら1対1でいいですよ」って。僕はてっきり、他にもそういう就活生がいて、グループでの見学かと思ったら、まさかの1対1。

f:id:jios100:20180905032057j:plain うわ、緊張するね。

 f:id:jios100:20180930222458j:plain うん。でも、こんなチャンスは他にないなと思ったから、当日、「ひとつ質問があります」って切り出して。

f:id:jios100:20180905032057j:plain おお。

 f:id:jios100:20180930222458j:plain 建設会社って、実際に建てるのは作業員さんとか現場監督の仕事で、僕みたいな文系の社員は、管理や総務が主な仕事なんだよね。さっき言ったみたいな。だから実際に自分の手で建物を建てるわけじゃない。見学に連れて行ってくれた先輩社員も、文系の人だった。だから、「今、現場で実際に建物を建てているわけじゃないですけど、先輩は『ものづくり』をしている実感はありますか?」って聞いたんだよね。

 f:id:jios100:20180905032057j:plain 結構、核心に迫る質問だね。先輩の答えは?

 f:id:jios100:20180930222458j:plain 先輩は、間髪入れずに「当たり前だよ。チームの一員として仕事をしてるって胸を張って言えるよ!」って言ってくれた。それで「それが叶うなら、この会社で働いてみたい!」って思ったんだよね。

f:id:jios100:20180905032057j:plain 心強い一言があったんだね。

 

 

不意に出てきた聖書の言葉で決断

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カンボジアにて。

f:id:jios100:20180905032057j:plain 面接はスムーズにいったの?

 f:id:jios100:20180930222458j:plain いや、それが自分の手応えとしては全くダメだった。ちゃんと準備して、事前の見学もきちんとして準備していったつもりだったんだけど、本番は全然ダメ。グループ面接で、隣の席の東大の女の子の発表がものすごくて、「あーあ、これは落ちたな」と思った。

f:id:jios100:20180905032057j:plain でも結果は・・・

 f:id:jios100:20180930222458j:plain ふたを開けてみたら、一次は合格。そしてなぜか二次試験も全然ダメだったのに、すぐに電話が来たんだよね。そこからはトントン拍子で最終面接も突破。内定をいただきました。

 f:id:jios100:20180905032057j:plain めっちゃ評価されてる!

 f:id:jios100:20180930222458j:plain 正直、第一志望が真っ先に決まったから、続けるか迷ったよね。他の会社も選考中だったからね。でも、内定をもらった次の日に、聖書のしおりのところをひらいてみたら、なんとビックリ。 

f:id:jios100:20180905032057j:plain どんなところだったの?

 f:id:jios100:20180930222458j:plain 聖書の「列王記」で、ヨシヤ王の時に、工事を命じているシーンがあったんだよね。

 

ヨシヤ王の治世第十八年に、王はメシュラムの孫でアツァルヤの子である書記官シャファンを主の神殿に遣わして言った。 「大祭司ヒルキヤのもとに上り、主の神殿に納められた献金、すなわち入り口を守る者たちが民から集めたものを集計させなさい。 それを主の神殿の責任を負っている工事担当者の手に渡し、更に神殿の破損を修理するために主の神殿にいる工事担当者に渡しなさい。すなわち職人、建築作業員、石工に渡し、神殿修理のための木材や切り石を買わせなさい。 ただし、彼らは忠実に仕事をしているから、彼らに渡した金の監査は必要ではない」

(列王記<下> 22:3~6)<新共同訳>

 

f:id:jios100:20180905032057j:plain へーー!! 工事のお金や工程の管理って、まさに今やってる仕事じゃん!

 f:id:jios100:20180930222458j:plain そうなんだよ。別に直接そう書いてあるわけじゃないし、自分としても「聖書にこう書いてあるから示されました」っていうのはあんまり好きじゃなかったんだよね。でも、このタイミングでこんなピンポイントなところを読んじゃったら、もう従うしかないなって思った。だから、選考中の会社は全部断って、それから就活はもう一切しなかったよ。

 f:id:jios100:20180905032057j:plain まさに神様に示されちゃった感じだね。

 

 

地獄の入社後4ヶ月 ~思い返せば、全てが益~

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↑長野勤務時代。名物の五平餅。

f:id:jios100:20180905032057j:plain 入社してからはスムーズだったの?

 f:id:jios100:20180930222458j:plain いや、それが最初の4ヶ月が精神的に本当に辛かった

f:id:jios100:20180905032057j:plain ええっ。

 f:id:jios100:20180930222458j:plain うちの会社は、最初の1年は、4ヶ月ずつ部署を異動するんだ。幅広い業務を経験するためにね。僕が最初に配属されたのは、「資材調達部」と言って、文系じゃなくて技術系の部署だった。

f:id:jios100:20180905032057j:plain 希望していた部署とは違ったんだ。

 f:id:jios100:20180930222458j:plain 全く違ったね。おこがましくもドラフト1位で入ったと思ったら、現実は全く違った(笑)。その部署での仕事は、工事に必要な資材の発注なんかをプロジェクトごとに管理するって感じ。でも建築の知識がゼロだったから、何をやっていいかも分からない。50代の先輩からも「なんでお前みたいなヤツがこの会社に入れたんだよ」と言われたりもして、本当に心から辛かった。

f:id:jios100:20180905032057j:plain それは厳しい・・・どうやって耐えたの?

 f:id:jios100:20180930222458j:plain 本当辛かったよね。憧れの会社にやっと入れたのに、初っ端でつまずいちゃった。あの時は、日曜日に教会に行くってことを支えに仕事に耐えていた感じかな。1週間耐えて、耐えて、それでまた日曜日が来るって感じ。

その次の4ヶ月も、肉体的にきつかった。タワーマンションの現場だったんだけど。視察に行っても、エレベーターは作業員さんと、資材の運搬専用だったから、職員は階段を使わないといけなくて。毎日35階、地上120メートルまで階段を20分かけて登っていた。

f:id:jios100:20180905032057j:plain マジかよ・・・痩せちゃう。

 f:id:jios100:20180930222458j:plain 冗談抜きで8kg痩せたよ(笑)。工事中だと冷房もないから、もう毎日倒れるんじゃないかと思った。もう体力的にも精神的に参っちゃってたね。

f:id:jios100:20180905032057j:plain そんな辛い時期が終わって、どうなったの?

 f:id:jios100:20180930222458j:plain 他の事務系採用の人は、楽しそうに働いているのを横目で見ながら、「自分は今後も地方を転々とする厳しい道なんじゃないか・・・」って思ってたんだよね。そしたら、正式に「東京配属」っていう辞令が出た。正直、配属は大阪を希望していたし、まさか東京に戻れるとは思っていなかったから、嬉しかったんだけど、いざ蓋を開けてみたら、東京は東京でも、「長野・山梨エリア担当」になっちゃったの。 

f:id:jios100:20180905032057j:plain 全然東京じゃないやんけ・・・

f:id:jios100:20180930222458j:plain ほんとそれ(笑)。長野なんて全然土地勘もないし、茅野(ちの)ってところだったんだけど、「それどこやねん」って感じだったね。

f:id:jios100:20180905032057j:plain 確かに僕も長野出身だけど、地域が違うと全然分からないな。

f:id:jios100:20180930222458j:plain はは(笑)。で、その辞令が出た翌日にはもう長野に引っ越して、1人での生活がスタートした。 

f:id:jios100:20180905032057j:plain いきなりだね。

 f:id:jios100:20180930222458j:plain ほんといきなり(笑)。でも、長野時代の仕事は本当に楽しかったな。一緒に働いた先輩たちは尊敬できる人ばかりだったし、先輩の指導のもとで、新潟県の一部から、長野・山梨全域、静岡県の一部までの範囲の責任を任せてもらえて、一気に自分がやりたかった仕事をしているって感覚になった。

f:id:jios100:20180905032057j:plain 長野には2年いたんだっけ?

 f:id:jios100:20180930222458j:plain そう。2年長野で働いて、その後、今の銀座のプロジェクトの担当になったから、都内に戻ってきた形かな。

f:id:jios100:20180905032057j:plain 東京への辞令が出た時はどんな気持ちだった?

 f:id:jios100:20180930222458j:plain 正直に言うと、「もう1年は長野で働きたかった」っていう気持ちかな。やっぱり長野の2年間で学んだことは大きかったし、先輩一人ひとりから学ぶことが多かった。でも、大きいプロジェクトを1人で任せてもらえると分かって、「さぁやるぞ」という気持ちになったかな。

 

f:id:jios100:20180905032057j:plain 東京のプロジェクトは順調?

 f:id:jios100:20180930222458j:plain もちろん、さっき言ったように「人事」「総務」「経理」の全部をやらないといけないから、大変は大変。注目される場所だし、やること全部に気をつかうよ。

でも、今思い返せばあの最初の4ヶ月で学んだことはとても大きかったんだよね。その時の経験が、今の仕事に活きてると思う。タワーマンションの仕事も建築の理解を深めるのに、役に立った。マンションって上から下までまわると、工程を全部体験できるんだよね。

f:id:jios100:20180905032057j:plain どういうこと?

 f:id:jios100:20180930222458j:plain マンションって、下から順番に作っていくから、一番上をやっと作り始める時は、下の階層はもう床を張ったり、壁紙を貼ったりと、仕上げの作業に入ってる、みたいな。だから下から上まで全部違う工程をやっているから、一棟のマンションで建物ができるまでの基本的な工事の全部の仕事が見られるってわけ。

f:id:jios100:20180905032057j:plain なるほど・・・。

f:id:jios100:20180930222458j:plain 思い返せば、その時一連の流れを全て網羅できた体験が、今の仕事に活きているんだなぁって感じる

f:id:jios100:20180905032057j:plain まさにさっきのエレミヤの箇所の通りだね。

 f:id:jios100:20180930222458j:plain 本当にそう。その時辛くても、全て巡り巡って益になるんだなと思った。僕の人生は、思い返せばってパターンが多いんだけどね。実は最初「外された」と思っていた配属や長野へ転勤した流れも、後々聞いたら悪い話ではなかったみたいでね。この会社で働きたいっていう意欲が強い人ほど、「どこでも大丈夫だろ」って感じで、若いうちは予想外の部署に配属されるみたい(笑)

f:id:jios100:20180905032057j:plain 意欲が伝わりすぎるのも、ある意味問題かもね(笑)

 

 

神様の声に応答できるように

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f:id:jios100:20180905032057j:plain 何か就活生にアドバイスを。

f:id:jios100:20180930222458j:plainそうだね。やっぱり「自分はこの会社で働きたい!」っていう意欲を全力で伝えることかな。自分の場合は決め手がその意欲だったんだと思う。業界によっては、優秀な学生を確保したいから、早めに採用がある会社も多いじゃない?

f:id:jios100:20180905032057j:plain 確かに、僕の会社も比較的早い時期にやってたかな。

 f:id:jios100:20180930222458j:plain 時期が早いと、会社側は「この人は優秀だけど、本当にウチの会社に来てくれるだろうか」って不安になるんだよね。実際、学生の中にも、「第一志望の面接までは、まだ日があるけど、内定は持っておきたいし、面接の練習になるから受けてみよう」っていう人もいるじゃん?

f:id:jios100:20180905032057j:plain いるいる。っていうか正直、僕が今の会社を受けたモチベーションそれだもんね(笑)お試し的な。

f:id:jios100:20180930222458j:plain だから、「この人は絶対ウチの会社に来てくれるだろう」って人じゃないと次に通さない。

 f:id:jios100:20180905032057j:plain 同じ点数だったら、より意欲が見える方を採用する。

 f:id:jios100:20180930222458j:plain そういう気がする。だから、僕みたいに隣の人と比較する必要はなくて。「どうしてもこの会社で働きたいんです!」っていう姿勢を見せることが大切だと思う。もちろん、文字通り子供みたいにそれを言うんじゃなくて、OB訪問をするとか、現場見学に行くとか、この会社で働きたいという説明をしっかり論理的に組み立てるとか、相手に自分の意欲を伝える方法はいくらでもあるよ。

f:id:jios100:20180905032057j:plain ヨッシーの場合は、現役社員に連絡をとって、現場見学に行ったんだもんね。行動力あるなぁ。ヨッシーが会社でクリスチャンだからこそできたことってある?

 f:id:jios100:20180930222458j:plain うーん。難しいけど、やっぱり友達のN君のことかな。N君は、名字が「沼田」と同じ「なにぬねの行」だったから、研修で隣の席だったんだよね。入社した初日に、彼のバッグの中に、聖書が入ってるのが見えたから、「あ、聖書やん!」ってなって。 

f:id:jios100:20180905032057j:plain 隣の人が聖書持ってたら、ついつい言っちゃうよね。

 f:id:jios100:20180930222458j:plain そう。それで向こうも、「見ただけで分かるんか?」となって。話を聞いてみたら、N君の彼女が韓国人のクリスチャンの子だったらしい。その子からは、「あんたがクリスチャンにならなかったら、結婚しない」と言われていたみたいで、それで聖書を読んでたって分かったんだよね。その頃、彼は「信じたいけと信じられない」っていうジレンマを抱えていたみたい。

それから、何回か一緒に教会に行ったんだけど、そういうキッカケもあって、次の年に彼はクリスチャンになったんだよね。今でも毎週教会に通っていて、例の彼女とも婚約したみたい。

 f:id:jios100:20180905032057j:plain おおお。同期がイエスを信じるってかなりテンション上がるね。

 f:id:jios100:20180930222458j:plain 本当に感謝。

 

 f:id:jios100:20180905032057j:plain 最後に・・・今後のビジョンはありますか?

 f:id:jios100:20180930222458j:plain とにかく、今働いている会社は、神様が自分を遣わした場所だと思って、行ける所まで全力で頑張りたい。とことんやったるって感じ。でもそれと同時に、神様に「こっちだよ」と言われたら、すぐに応答できるように、いつも心構えの準備だけは整えておきたいと思っているよ。 

f:id:jios100:20180905032057j:plain 次の船が来たら飛び乗る準備をしておくと。

 f:id:jios100:20180930222458j:plain そうそう。まさにそんな感じ。海外だろうと、国内だろうと、どんと来いや!って感じ。やっぱり神様の計画に従うのが一番の幸せだからね。

f:id:jios100:20180905032057j:plain いいねぇ。人生神様おまかせモード。 

 

f:id:jios100:20180905032057j:plain 最後の最後に、いつも握っている聖書の言葉を教えてください。

 f:id:jios100:20180930222458j:plain この聖書の言葉かな。

それで、わたしたちはいつも心強いのですが、体を住みかとしているかぎり、主から離れていることも知っています。目に見えるものによらず、信仰によって歩んでいるからです。

(コリント人への手紙二 5:6~7)<新共同訳>

 

f:id:jios100:20180930222458j:plain 自分が生きているのは、いつも仮の地上であって、限り有るもの。いつの日かイエスさまが帰ってきて、そして天で一緒に住む。そのことを希望を置きながら、今日も信仰を持って歩んでいきたい、そう願っています。

f:id:jios100:20180905032057j:plain この地上の住みかでも楽しみ、喜び、天に期待する。いつも神様にゆだねて全力を尽くしているヨッシーに敬意を払います。今日はありがとうございました!

 

(おわり)